北海道で夏に観光客が多い理由は?10個のメリットと子供も大人も楽しめるアクティビティも紹介

「北海道で夏に観光客が多い理由は?」

「夏の北海道でおすすめのアクティビティは?旅行計画の注意点はあるの?」

夏の旅行先を検討していて、北海道が気になっている方は多いのではないでしょうか。

実際、毎年多くの人が訪れる北海道には、暑さを忘れさせてくれる爽やかな気候や、夏だけの絶景、そして自然の恵みが詰まったグルメなど、魅力がぎっしり詰まっています。

ではなぜ「北海道は夏に観光客が多いのか」——それには明確な理由があります。

この記事では、北海道で夏に観光客が多い理由と子供も大人も楽しめるアクティビティも紹介していきます!

夏に北海道に行くメリットを知れば、行き先の迷いがすっと消えるはず。旅行計画の参考に、ぜひ続きをご覧ください。

【先に結論】この記事のポイントとお得な宿泊予約サイト

  • 湿度が低く、快晴の多い快適な気候が夏の旅行に最適
  • ラベンダーや湖など北海道ならではの絶景が夏に見頃を迎える
  • 新鮮な海産物や乳製品など、夏限定のグルメが豊富に揃う

北海道で夏に観光客が多い理由は、暑さを忘れる気候、広がる花畑、透明な湖、そしてこの季節だけの旬の味覚にあります。自然と味覚、両方を満喫できる夏の北海道は、まさに理想の旅行先です。

北海道で夏に観光客が多い理由(メリット)10選

北海道は、夏になると全国から多くの観光客が訪れる人気の旅行先です。

なぜこれほどまでに北海道が注目を集めるのか、その理由を具体的に知ることで、夏の旅行プランがもっと魅力的になります。

そこで!北海道で夏に観光客が多い理由(メリット)10選をまとめました!

気候の快適さや美しい自然景観、体験型アクティビティ、グルメの豊富さなど、夏の北海道ならではの楽しみ方をわかりやすく紹介しています。

カラッと爽やかな湿度低い夏の気候だから

夏の北海道が心地いい、と言われる理由のひとつに「湿度の低さ」があります。本州の蒸し暑さに慣れている人にとっては、まるで別世界のように感じるかもしれません。特に梅雨の時期は、東京や大阪では湿度80%超えが続く日も少なくありませんが、北海道には長い梅雨がなく、空気がさらりと軽く感じられる日が多くなります。

実際に札幌や旭川の夏の平均気温は20~25℃前後。湿度も60~70%台にとどまることが多く、気温がそこまで高くなくても、肌にまとわりつくような不快さがないため、日中でも屋外を歩いていて疲れにくいと感じる人が多いようです。観光で長時間外を移動しても、汗だくにならないのは本当にありがたいですね。

「北海道の夏はこんなに過ごしやすいのか」と驚く旅行者は毎年後を絶ちません。涼しさを求めて全国から観光客が集まるのも納得です。空気が乾いているだけで、旅の快適さはぐっと上がります。

梅雨が無く安定した快晴の日が多いから

北海道の夏を語る上で外せないのが、「梅雨がない」という特別な気候です。本州では6月から7月にかけて雨が続き、傘が手放せない季節がやってきますよね。でも、北海道はその“梅雨”という存在がほとんどない地域として知られています。

気象庁のデータでも、北海道には梅雨前線があまり停滞せず、まとまった降雨が少ないことが分かっています。そのため、6月~8月でも空がスッキリ晴れている日が多く、旅行スケジュールも立てやすいのが魅力です。札幌気象台の観測では、実際に日照時間が長くなる傾向が見られ、まさに「夏こそ外で遊びたくなる」季節になっています。

たとえば本州なら、雨で中止になる屋外イベントや観光プランも少なくありませんが、北海道ならそうした心配が減ります。天気に左右されにくいぶん、富良野での花畑巡りや湖でのアクティビティも思いきり楽しめますし、写真映えも抜群です。

こうした気候条件があるからこそ、「夏に北海道を旅したい」と思う人が多くなるのも自然な流れです。梅雨のジメジメから逃れて、澄んだ空の下で過ごせる——それが、北海道の夏が人気を集める理由のひとつです。

ラベンダーやひまわりの花畑が見頃だから

北海道の夏といえば、やっぱり花の季節。中でも富良野のラベンダーと、北竜町のひまわりは、まるで夏の風物詩のように、毎年多くの人を惹きつけています。

富良野では、6月下旬から早咲きのラベンダーが花開きはじめ、7月に入ると一面が紫に染まります(出典:ラベンダー開花情報)。特に有名なのが「ファーム富田」。7月中旬には見頃のピークを迎え、辺り一帯に甘くやさしい香りが漂います。ラベンダーの濃淡が織りなす丘の風景は、写真では伝えきれないほどの美しさです。

一方、北竜町では7月下旬から「ひまわりまつり」が始まり、約200万本ものひまわりが空に向かって咲き誇ります。黄色いじゅうたんのように広がるその光景は、まさに北海道の夏を象徴する風景です。ちなみに、名寄や滝川など道内各地でも同時期にひまわりが見頃を迎えるので、旅のルートに組み込みやすいのも魅力のひとつです。

ラベンダーとひまわり、どちらもほんの限られた期間しか見られない花ですが、だからこそ北海道の夏は特別なのかもしれません。彩りと香りに包まれる体験は、間違いなく心に残る夏の思い出になります。

澄んだ海や湖でのカヌー体験が楽しめるから

北海道の夏が恋しくなる理由のひとつに、「水の透明感」があります。特に支笏湖や然別湖のカヌー体験は、まるで湖に浮かんでいるというより、空中を滑っているような感覚になります。

支笏湖は、日本屈指の透明度を誇る湖として知られています。2024年夏も、ガイドツアーでは“支笏湖ブルー”と呼ばれる澄んだ湖面を、クリアカヤックでゆっくりと進むプランが人気。湖底が見えるほどの透明さに、初めて訪れた人の多くが驚くそうです。

然別湖では、過去に透明度19.5メートルを記録したほどで(出典:湖沼調査報告書)、静かな湖上をカナディアンカヌーで進む時間は、まさに非日常。湖畔の緑と水面の青がゆったりと交差する景色は、写真では収まりきらない美しさがあります。

観光地の喧騒から少し離れて、手を動かし、水の音に耳を澄ませてみる。そんな体験ができる場所があるのは、北海道の夏ならではです。だからこそ多くの人が、澄んだ水に会いに、カヌーに揺られに、北海道へ向かうのです。

積丹ブルーの海でシュノーケリングができるから

北海道の夏に訪れたなら、一度は体験してほしいのが積丹(しゃこたん)の海。吸い込まれるような青、「積丹ブルー」と呼ばれるこの海の色は、写真でも十分に美しいですが、実際に目にすると、言葉を失うほどの迫力があります。

特に夏は透明度が高く、波も穏やかになる時期。水中ゴーグル越しには、6~7メートル先の岩や魚の姿まではっきり見えるほどで、まるで天然の水族館を泳いでいるような感覚になります。海藻が少ないおかげで視界が開けていて、シュノーケルにはもってこいの環境です。

ガイド付きのツアーに参加すれば、ウェットスーツやライフジャケットなどの装備もすべてレンタル可能。泳ぎに自信がない人でも安心して楽しめます。クリアカヤックで海面を漂うだけでも、積丹の青を全身で感じることができます。近くには無料で楽しめる小さな入り江も点在していて、気軽に海とふれあえるのも嬉しいところです。

本州の海とはまったく違う、深く静かな青。あの色に出会うためだけにでも、北海道を訪れる価値はあると断言できます。夏に観光客が集中するのも納得の体験です。

支笏湖・摩周湖など透明度の高い湖があるから

北海道の夏を語るなら、湖の美しさを抜きには語れません。なかでも、支笏湖と摩周湖。この2つの湖は、全国どころか世界に誇れる透明度を持ち、訪れた人の心を一瞬で奪います。

支笏湖は、環境省の調査でも“水質日本一”の常連。30メートル以上の透明度を誇り、湖底まではっきり見えるほど。水面が青く澄み渡るその姿は「支笏湖ブルー」とも呼ばれ、初めて見る人はたいてい言葉を失います。夏になるとクリアカヤックやSUPで湖上を滑るアクティビティが人気で、まるで水の上を浮かんでいるかのような浮遊感を味わえます。

一方、摩周湖は“日本一の透明度”という称号を超え、1931年にはなんと41.6メートルという世界記録を出したこともあります(出典:北海道環境科学研究センター)。天気が良ければ、展望台から真っ青な湖面を見下ろすことができ、「摩周ブルー」と形容されるその青さは、どこか神秘的な力すら感じさせます。逆に、霧が出て何も見えない日もあり、それもまた“摩周らしい”と言われるほど独特の魅力です。

透き通る水、静かな時間、心を洗うような風景。そんな体験ができる場所が、北海道の夏には確かにあります。観光地の中でもこの2つの湖は特別な存在。だからこそ、支笏湖や摩周湖のような湖を目指して、多くの人が夏に北海道を訪れるのです。

渓流釣りやハイキングで自然を満喫できるから

冷たい川の水音を聞きながら、木漏れ日が揺れる山道を歩く——そんな贅沢が叶うのが、北海道の夏です。暑さを忘れて自然のなかで深呼吸できる場所が、北海道にはいくつもあります。

例えば、釧路川や尻別川ではヤマメやニジマスが狙える渓流釣りが人気。6月から9月にかけて水温が安定し、魚の動きも活発になるため、初心者でも十分楽しめるシーズンです。静かに糸を垂れながら川辺に腰を下ろすだけでも、都会の喧騒とはまったく別の時間が流れます。

一方、大雪山や旭岳周辺では、夏でもひんやりとした空気のなか、整備された登山道をハイキングできます。特に旭岳の姿見の池までのルートは、高山植物が咲き誇り、軽装でも安心して歩けると評判です。視界いっぱいに広がる山の景色と涼風に、自然の雄大さを体いっぱいに感じることができます。

釣りも山歩きも、北海道の夏が持つもう一つの顔。涼しさを求めてやって来る観光客にとって、ただの観光地巡りでは得られない「自然と一体になれる時間」が、ここにはあります。それこそが、この地を訪れる理由になるのです。

牧場直送の新鮮乳製品とグルメが味わえるから

北海道を訪れてまず驚くのは、乳製品の“味の深さ”かもしれません。ソフトクリームひとつとっても、その濃厚さやなめらかさに「え、これ本当に牛乳だけで?」とつぶやいてしまう人が後を絶ちません。理由はシンプル。牧場から運ばれたばかりの新鮮なミルクを、そのまま現地で加工しているからです。

たとえば、札幌近郊の町村農場では、100年を超える歴史ある自社牧場のミルクを使い、ソフトやプリン、チーズなどを丁寧に作っています。ソフトクリームはとろけるように滑らかで、コクがあるのにあと味はさっぱり。千歳にある小林牧場の「おかしなソフトクリーム工房」も注目で、余計な甘さを加えない自然な風味が地元のリピーターに愛されています。

さらに、ニセコの高橋牧場では、自家製チーズやヨーグルトのほか、搾りたてミルクを使ったジェラートが人気。目の前には羊蹄山、背後には広がる牧草地。そんなロケーションで味わう乳製品は、体験そのものがごちそうです。そして函館方面に足を延ばせば、山川牧場では乳しぼりやバター作り体験まで可能。子ども連れには最高の思い出になります。

旅先で味わう本物の味。その“おいしさの理由”を自分の舌で確かめに行く時間こそ、北海道の夏が人気を集める大きな理由のひとつなのです。グルメを目的にした旅だって、大いにアリです。むしろ、それがいちばん幸せな旅のかたちかもしれません。

海鮮市場で食べる採れたて海産物が魅力だから

北海道の夏旅で、朝いちばんに足を運びたくなるのが「海鮮市場」。市場を歩いていると、氷の上でまだ動いているホタテや、ピンと張ったイカが目に飛び込んできます。あの光景こそが、北海道の「本気の食」が感じられる瞬間です。

札幌中心部にある二条市場では、観光客と地元の人が入り混じって新鮮な魚介を選び、すぐ隣の食堂で刺身や海鮮丼にして味わえます。朝6時台から空いている店も多く、まだ人通りが少ない中で食べるウニ丼は格別。ぷるんととろける食感、鼻を抜ける磯の香り、それが「本物の味」です。

函館朝市では、250軒以上の店が並び、名物の“イカ釣り体験”も健在。釣ったイカはすぐその場で職人がさばき、透き通った身をさっと出してくれます。生きたまま食べる…なんて聞くと少し驚くかもしれませんが、一度体験すればもう忘れられません。

こうした「その場で食べる」文化は、鮮度に誇りを持つ北海道ならでは。夏は魚の脂がのる時期でもあり、特にホタテやイクラ、サーモンの旨味は圧倒的です。市場の活気、職人の手さばき、そして口いっぱいに広がる海の味。この一連の体験こそが、北海道の夏が人を惹きつけてやまない理由のひとつです。早起きしてでも行く価値、あります。

ニセコなど涼しい避暑地で夏リゾートが楽しめるから

真夏の北海道を訪れる人が増える理由のひとつに、「涼しさを求めてニセコへ行く」という選択があります。東京や大阪が35℃を超えるなか、ニセコの夏は驚くほど爽やか。朝晩は上着が必要になるほど空気が冷たく、昼間でも25℃前後と快適に過ごせる日が続きます。

標高が高く、風が抜ける地形もあって、湿気に悩まされることがありません。そのうえで楽しめるのが、ニセコならではのアクティビティ。たとえば、尻別川でのラフティングや川遊び、高原を走るマウンテンバイク、木々の間を滑空するジップラインなど、自然と遊びが直結しているのが魅力です。晴れた日には羊蹄山を望む絶景も加わり、まさに心がほどけるような開放感があります。

ホテルやコンドミニアムもハイクオリティな施設がそろっていて、朝は鳥の声で目覚め、夜は満天の星空の下で眠れるような環境が整っています。暑さを避けながらリゾート気分まで味わえる場所は、国内ではなかなか見つかりません。

だからこそ、多くの人が「今年の夏もニセコ」とリピートするのです。北海道が避暑地として支持される理由のなかでも、ニセコの存在は確実に特別なひとつになっています。

夏に観光客が多い理由が頷ける北海道のおすすめアクティビティ

北海道の夏は、ただ涼しいだけではありません。自然と触れ合える体験が各地で楽しめるのも魅力です。

青い空の下で花を愛でたり、湖でアクティブに遊んだり、味覚を刺激する体験をしたりと、五感すべてで北海道の夏を感じられます。

ここでは、夏に観光客が多い理由が頷ける北海道のおすすめアクティビティを具体的に紹介していきます。旅の目的地選びに、きっと役立つ内容です。

富良野美瑛でラベンダー畑散策

北海道の夏が魅力的な理由を一つ挙げるなら、富良野と美瑛に広がるラベンダー畑の風景を外すことはできません。7月になると、中富良野の北星山やファーム富田では、一面が濃い紫に染まり、風にのって甘く爽やかな香りがふわりと漂います。

実際、2025年6月末の時点で、代表品種「濃紫早咲」が最盛期を迎えており、町の公式発表でも見頃指数は最高評価の「5」。他にも「おかむらさき」「美郷雪華」など多様なラベンダーが順に咲き誇ります。中でもファーム富田は日本最大規模のラベンダー園で、7月中旬にはピークを迎え、例年約100万人の観光客が訪れるほど人気です。

さらに上富良野の日の出公園では、7月12日から21日まで夜間ライトアップや花火大会も行われ、昼とは違った幻想的な雰囲気に包まれます。昼間の景色も美しいですが、夕暮れ時の斜光を浴びた花畑や、夜空に咲く花火越しのラベンダー畑も格別です。

ただ「綺麗」なだけでは終わらない——その場の空気、音、香り、すべてが心に残る。そんな富良野・美瑛のラベンダー畑は、北海道の夏を語るうえで欠かせない存在です。

支笏湖や洞爺湖でのカヌー遊び

北海道の夏、風が止まり、湖面が静けさに包まれる朝。そんな時間に、支笏湖や洞爺湖でカヌーを漕ぎ出すと、自然との距離がぐっと縮まったような感覚になります。特に支笏湖は「日本一の透明度」を誇り、水の中をのぞくと湖底まで透けて見えるほど。実際、環境省の水質調査でも何度も全国トップに選ばれているほどです。

クリアカヤックなら、まるで水の上を浮いているような感覚。足元に魚が泳ぎ、水草が揺れるのを見ながら進むのは、ただの観光では味わえない体験です。一方で、洞爺湖のサンライズカヌーも見逃せません。早朝の湖面はまるで鏡のように空を映し、静寂のなかで一漕ぎごとに自分の呼吸が聞こえるほど。夕方のサンセットツアーでは、水面が茜色に染まり、心がふっとほどけていきます。

どちらも手ぶらで参加できる初心者向けツアーが整っていて、子ども連れや初めての方でも安心。湖の静けさに包まれながらカヌーを進めていく時間は、北海道の大自然とじっくり向き合える、夏の旅ならではの贅沢なひとときです。

爽快ラフティングで川下り体験

夏の北海道で、自然の鼓動を全身で感じたいならラフティングが最適です。たとえばニセコの尻別川は、透明度の高さと豊かな流れで知られ、毎年多くの観光客がラフティング目当てに訪れています。ゴムボートに乗って水しぶきを浴びながら進むその時間は、ただの観光では味わえない高揚感を与えてくれます。

尻別川は「日本一の清流」として知られ、水面の下の石まで見えるほどクリア。6月から9月にかけて開催されるラフティングツアーには、5歳から参加できるものもあり、家族連れにも人気があります。また支笏湖の千歳川では、より穏やかな流れの中でのんびりとした川下りが楽しめ、初心者や小さなお子さんも安心して参加できます。

北海道の夏には、観光バスや食べ歩きだけではもったいない魅力がたくさんあります。ラフティングは、その土地ならではの自然と一体になれる貴重なアクティビティ。川の流れに揺られながら見る北海道の風景は、どんな写真にも勝る思い出になるはずです。

青の洞窟クルージング体験

小樽の海に、夏だけの特別な青がある——そんな言葉がぴったりなのが、「青の洞窟クルージング」です。観光客がこの地に集まる理由のひとつが、まさにこの“青”の体験にあります。

洞窟内は、太陽の角度や海面の透明度によって、信じられないほど鮮やかなブルーに染まります。自然光が海に反射し、まるで海中から照らされているかのような幻想的な光景。人工では絶対に作り出せない、北海道の夏が見せてくれる奇跡のひとつです。

実際のツアーでは、小樽港から出発し、切り立った断崖を横目に進んでいきます。80分ほどのクルージング中、運が良ければトドやイルカ、ウミウなどの野生動物に出会えることも。青の洞窟に到着すると、あたりはひんやりと静まり、目の前には吸い込まれそうな青の世界が広がります。

「北海道の夏って、こんなにドラマチックだったんだ」と、思わず声を漏らす人も少なくありません。写真では伝えきれないあの“青”を、五感で味わうそれこそが、このクルーズの最大の魅力です。

北海道産チーズやバター作り体験

夏の北海道旅行に求めたいのは、誰とも違う思い出。そんな願いを叶えてくれるのが、自分で乳製品を作る体験です。ここには、単なる“観光”では得られない、五感を使った特別な時間があります。

まず富良野チーズ工房へ。朝の牛乳を使ってバターやアイス、モッツァレラチーズを30分~1時間で作れて、子どもから大人まで大はしゃぎ。顔に笑顔が戻る瞬間があります。続いて鶴居村の酪楽館に移ると、あるのは牛舎と牧草地、そして素材へのこだわりを感じる濃厚な製品たち。地元で育った牛乳が、チーズとして形を変えていく光景は、ただ見るだけでは味わえません。

参加者からは「自分で混ぜて作ったバターって、こんなに香りが違うんだ」と驚く声も。道具を使って練って、味見して——その過程すべてが記憶に残ります。味だけじゃない、体験そのものが旅の主役になる、そんな感じです。

北海道の夏は涼しく、自然に触れるには最適な季節。そのなかで「作る楽しさ」と「出来たての味」を両方味わえる体験型グルメは、旅の満足度を一段上げてくれます。観光地を回るだけじゃ物足りない人にこそおすすめ。日常をひと休みして、手を動かして、味わって。そんな旅を求める人には、この体験が深く刺さるはずです。

夏に観光客が多い理由が分っても北海道旅行を計画する際の注意点

夏の北海道は気候が心地よく、観光地も魅力にあふれていますが、人気シーズンゆえに注意すべきポイントも少なくありません。

とくに混雑や予約の取りづらさ、気温差への備えなど、スムーズな旅を楽しむために知っておくべき事前準備があります。

ここからは、その具体的な夏に観光客が多い理由が分っても北海道旅行を計画する際の注意点をまとめていきます。

繁忙期の7月後半から8月の混雑と料金高騰に注意

北海道の夏、と聞いて真っ先に浮かぶのがラベンダーや爽やかな風景ですが、その美しさの裏には“覚悟”も必要です。特に7月下旬からお盆過ぎまでのピークシーズンは、混雑と高騰した旅費がセットでついてきます。

たとえば札幌市内のビジネスホテルでも、普段1泊6,000円ほどの部屋が、ハイシーズンになると平気で12,000円近くまで跳ね上がります。レンタカーはどうかといえば、日額で1万円を超えるプランがざら。さらに、支笏湖や富良野、美瑛といった人気エリアでは、朝9時の時点で駐車場が満車になることも少なくありません。

これらは決して“大げさ”な話ではなく、2024年の実際の予約状況や料金相場に基づいた現実です。旅行サイトの価格変動グラフを見れば一目瞭然ですが、7月中旬から8月中旬はまさに「急上昇カーブ」。特に週末やお盆付近は、航空券・宿泊ともに争奪戦になります。

だからこそ、北海道旅行を夏に計画しているなら、なるべく早めにスケジュールを固めて動き出すのが正解です。逆に言えば、それだけの準備をしてでも行く価値がある——それが北海道の夏の魅力でもあります。

宿泊とレンタカーを早めに予約する

北海道の夏旅を考えているなら、「早めの予約」がとにかく鍵になります。とくに7月下旬から8月は本州が猛暑に包まれるタイミング。避暑を求めて観光客が一斉に北海道に押し寄せるため、宿もレンタカーも、想像以上に埋まるのが早いです。

たとえば人気エリアの富良野や美瑛では、観光シーズンが始まる前に予約が完売する宿が珍しくありません。予約サイトをいくつか覗いてみると、夏休みの週末は3ヶ月以上前から「満室」表示が目立ちます。

さらに見落としがちなのがレンタカー。夏はレンタカー需要がピークを迎えるため、料金が通常期より2~3割高くなることも。しかも、希望の車種や出発時間を選べる余地はギリギリだとほとんどなくなってしまいます。レンタカー会社の多くも「夏は1~2ヶ月前までの予約を」と公式に呼びかけています。

とはいえ、焦って予約する必要はありません。むしろ早めに動くからこそ、選択肢が増えて、自分に合った価格やプランを見つけやすくなるのです。たとえば、30日前までの早期予約で割引が適用されるレンタカー会社もありますし、宿泊施設では早期特典として朝食無料や部屋グレードアップのサービスが付くことも。

夏の北海道は「早めに決めておく」ことで、慌てずに旅を楽しめる土台が整います。行き先や日程がざっくり決まった段階で、まずは宿と車だけでも押さえておくと、あとが本当にラクになります。

朝晩の冷え込みに備えて上着を持参する

7月の北海道、と聞くと真夏の陽射しをイメージする方が多いかもしれませんが、ひとたび夕暮れが訪れると空気がガラッと変わります。昼間はTシャツ一枚でも心地よく過ごせる反面、夜になると一気に肌寒さが押し寄せ、薄手の羽織がないと震えるほどです。

たとえば札幌の7月下旬、昼間は25℃前後でも、早朝や夜は15℃台まで下がることも。さらに、美瑛やニセコなどの高原エリアでは、夜になると長袖でも足りないと感じる瞬間があるほど。まるで秋のような空気の冷たさに驚く旅行者も少なくありません。

夏旅に出るなら、荷物にパーカーやカーディガンを1枚しのばせておきましょう。かさばらない薄手のもので十分です。旅先で体調を崩さず、北海道の涼しさを心から楽しむための、ちょっとした準備が大きな快適さをもたらしてくれます。

関連記事:夏の北海道旅行におすすめの服装(レディース)は?6月7月8月の気温差にも適した服装を紹介

人気観光地を早朝や夕方に訪れるよう工夫する

北海道の夏は観光のベストシーズン。それだけに、富良野や美瑛、札幌近郊の観光地は日中になるとどこも混み合います。せっかく雄大な景色を楽しみに来たのに、人の波に揉まれては台無しです。そこでおすすめしたいのが、訪れる時間帯を少し工夫すること。具体的には、朝早くか、日が傾き始める夕方に動くのがコツです。

たとえば、美瑛のパッチワークの丘。午前6時ごろにはもう十分に明るく、静けさの中に浮かび上がる景色はまさに絶景。観光客の姿もまばらで、写真撮影にはうってつけの時間帯です。夕方になれば、柔らかな光に包まれて風景がよりドラマチックに映り、昼間とはまた違った表情を見せてくれます。

混雑を避けられるだけでなく、その土地の“素顔”に出会えるのが、この時間帯ならではの魅力。旅の質をぐっと高めるために、スケジュールに少し余白を作って、静かな北海道を味わってみてください。

移動時間にゆとりを持ってモデルコースを設定する

北海道旅行を計画するうえで、つい忘れがちなのが「距離感」。地図で見ると近そうでも、実際に車で走ると何時間もかかるというケースが少なくありません。札幌から美瑛へ向かえば片道2時間以上、函館なら4時間は見ておきたいところです。予定をぎゅうぎゅうに詰め込みすぎると、移動だけで一日が終わってしまい、せっかくの観光も慌ただしく感じてしまいます。

だからこそ、モデルコースを組むときは「ちょっと物足りないかな?」と思うくらいがちょうどいいんです。現地に着いてみると、思わぬ風景に足を止めたくなったり、休憩が長引いたりするのが旅の醍醐味。時間に余裕があれば、気になるカフェに寄ったり、地元の人と話したりすることもできます。

旅を急ぐより、旅を味わう。そんな気持ちで、移動時間も旅の一部として楽しむのがおすすめです。北海道の広さを「不便」ではなく「ゆとり」として楽しめる旅、きっと記憶に残ります。

関連記事:夏の北海道旅行でおすすめのモデルコース8選!子連れや宿泊数に応じた最適なプランも紹介

【Q&A】夏に観光客が多い理由が気になる北海道旅行のよくある質問

最後に夏に観光客が多い理由が気になる北海道旅行のよくある質問をまとめました。

「いつがベストシーズン?」「子どもと一緒に楽しめる体験は?」「現地グルメのおすすめは?」など、事前に知っておきたいポイントにお答えします。

子供と一緒に北海道でしかできない夏体験とは?

夏の北海道では、都会ではまず味わえない“自然のど真ん中”での体験が待っています。

なかでもおすすめなのが、ニセコや十勝川周辺でのラフティングや魚のつかみ取り。現地では、未就学児から参加できるゆるやかな川下りツアーも充実しており、家族で安全に楽しめます。素手で魚をつかんで、その場で塩焼きにして食べる——そんな体験は、子どもだけでなく大人にとっても特別な思い出になります。北海道の夏は、家族の絆をぐっと深めてくれます。

関連記事:夏の北海道でしかできないこと12選!人気アクティビティから子供も楽しめる感動体験まで厳選紹介

北海道の観光客が最も多い月はいつ?

北海道に人が押し寄せるのは、やはり7月と8月。理由はシンプルで、ラベンダーやひまわり畑が一番美しく、気候も涼しく過ごしやすいからです。

特に富良野や美瑛周辺では、ラベンダーの香りが一面に広がり、毎年多くの観光客が訪れます。観光庁の統計でも、7~8月の宿泊者数は年間でもトップクラス。まさに「一番いい季節」がこの時期なのです。旅の計画は早めが鉄則です。

夏の北海道でおすすめの食べ物は?

夏の北海道グルメといえば、まず外せないのが濃厚なソフトクリーム。

富良野や美瑛の牧場では、ラベンダー味や赤肉メロン味など、ここでしか味わえない一品が揃っています。さらに、とれたての夏野菜やとうもろこしも甘みがぎゅっと詰まって絶品。新鮮な海鮮丼や、道の駅の地元スイーツも人気です。暑さに疲れた体に、北海道の“冷たくてやさしい味”が染み渡ります。

北海道旅行におすすめの時期と食べ物は?

「いつ行くのがベスト?」とよく聞かれますが、正直に言えば6月中旬から8月下旬が最高です。

ラベンダーの見頃、気温の快適さ、そして旬の食べ物の充実度——どれを取ってもバランスが抜群。例えば7月中旬の富良野では、ラベンダー畑を背景に濃厚ソフトクリームを味わえますし、道内各地でとうもろこしやメロンが旬を迎えます。見て、食べて、深呼吸して。そんな夏が北海道にはあります。

関連記事:北海道旅行でベストシーズンは6月?結論とその5つの理由やおすすめモデルコース6選

まとめ:北海道で夏に観光客が多い理由とおすすめアクティビティ

北海道で夏に観光客が多い理由とおすすめアクティビティを紹介してきました。

改めて、北海道で夏に観光客が多い理由をまとめると、

北海道で夏に観光客が多い理由まとめ

  • 湿度が低くカラッとした快適な気候が続くため、避暑地として人気が高い
  • 梅雨が無く晴天率が高いため、旅行日程が立てやすい
  • ラベンダーやひまわりなど、花の見頃が夏に集中している
  • 美しい海や湖でのアクティビティが豊富で、自然体験が満喫できる
  • 新鮮な海産物や乳製品など、夏限定のグルメが楽しめる

北海道の夏が観光客に選ばれる理由は、単なる「涼しさ」だけではありません。

大自然の絶景、美味しいグルメ、そして短い夏を惜しむような現地の活気が、その魅力をさらに引き立てています。「北海道で夏に観光客が多い理由」を理解すれば、より充実した旅行計画が立てられます。